1. EAが有効化されていない
MT4の場合→EAをチャートに挿入した時にMT4のチャート右上に「にこちゃんマーク」が表示されますが、これが笑っていない場合はEAが無効状態です。
また自動売買ボタンが有効になっていない場合もEAが無効の状態です。

MT5の場合→右上の帽子マークの色が白のままの場合はEAが無効状態です。
こちらも同じく自動売買ボタンが有効になっていない場合もEAが無効の状態です。

- 解決方法:ツールバーの「自動売買」ボタンをクリックしてONにする
そもそもチャート上にEAがセットされていない(挿入されていない)場合もあるので
その場合はチャート上にEAをドラッグアンドドロップすればEAがセットされる。
これだけでEAが動き出すケースも多いです。
2. パラメータ(設定)が間違っている
EAにはロット数や損切り幅などの入力パラメータがあります。
ここに不正な数値(例:ロットが0や極端に大きい値)が入っていると、EAは動きません。
- 原因:入力ミスや初期設定のまま使用
- 解決方法:パラメータ設定を見直し、推奨値を確認する
3. 口座やプラットフォームが対応していない
MT4用のEAをMT5に入れようとしたり、海外口座専用EAを国内口座で使おうとすると、当然動きません。
- 原因:EAが対応していない環境で稼働させている
- 解決方法:EAが「MT5用」か「MT4用」かを確認する/利用している証券会社に対応しているかを確認する
4. ログにエラーメッセージが出ている
MT4/MT5の画面下部にある「エキスパート」タブや「ジャーナル」タブには、EAの動作ログが表示されます。
ここにエラーが出ていないか確認しましょう。
- 例:「OrderSend error 131」→ ロット数が不正
- 例:「Not enough money」→ 証拠金不足
ログをチェックすれば、原因がすぐに分かることもあります。
5. VPSやPCの環境トラブル
EAを常時稼働させる場合、VPS(仮想サーバー)を利用する人も多いです。
ただし、VPSの時刻がずれていたり、インターネット接続が不安定だとEAが正常に動きません。
- 原因:通信障害やVPSの設定不良
- 解決方法:VPSを再起動/ネット回線を確認/別の環境で動かしてみる
6. DLLの使用を許可していない
DLLとは?
DLL = Dynamic Link Library(動的リンクライブラリ)で、Windowsの機能や外部プログラムを呼び出す仕組みです。
MT4/MT5のEA(自動売買プログラム)は、場合によっては外部のライブラリ(DLLファイル)を使います。
チャートにEAを挿入した際にDLLの使用を許可というチェックボックスにチェックを入れないと
正常に動作しない場合があります。
7. ストップレベルの条件を満たしていない
ストップレベルとは?
FX(外国為替証拠金取引)における「ストップレベル」とは、指値注文(リミット)や逆指値注文(ストップ)を現在の価格からどれだけ離して設定できるかの最小距離のことです。
ストップレベルの値が大きければ大きいほど現在の価格から遠く離した価格に
注文を置く必要があります。
ストップレベル=0に近い程自由に注文が出せる
ストップレベルの確認方法
気配値ウィンドウから自分が調べたい通貨を右クリック→仕様をクリック→ストップレベルの欄を確認



8. 自分が口座開設した口座で使用できるシンボルか?
シンボルとは?
FX(外国為替証拠金取引)における「シンボル」とは、USDJPNやEURUSDなど
取引する通貨ペアや金融商品を識別するためのコード(記号)のことです。
証券会社によりシンボルの表記方法は様々で、ランダムに列挙すると
USDJPY.raw→Three traderのRAW口座で使用できるシンボル
USDJPYm→Exnessのスタンダード口座で使用できるシンボル
USDJPY.p→Vantage Tradingのプレミアム口座で使用できるシンボル
自分が開設した口座のシンボルを確認したい場合は証券会社に問い合わせるのが
確実です。
気配値に自分のお目当てのシンボルがない?
そんな時は気配値ウィンドウの中で右クリック→全て表示をクリック(MT4/MT5共通)

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